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2連敗・・・(日本0-1UAE)
ペルー、そしてUAEにまで敗戦。いくらフレンドリー・マッチとはいえ、180分戦って無得点、しかも失点パターンはカウンター一発で同じ。こりゃ心配にもなるというものです。

ただこの日は、攻撃面では少し違った姿を見せてくれた。それが小野、大黒が加わったからなのか、チームとして意識したからなのかは分からない。願わくば後者であって欲しいのであるが、おそらくは前者なのであろう。

それはともかく大黒が前線で掻き回し、小野が積極的に攻め上がることでサイドにスペースも生まれ、とくに前半は自分たちのペースで試合をしていたと思う。ただゴール前を固めた相手に最後の一工夫というか、アイデアが足りない。ついこの間、南米予選のエクアドル-パラグアイを見たからか、やはりそう感じてしまうのだ。

しかし後半になってからは、UAEが日本の攻撃に慣れて修正を施してきたために徐々に動きの質と運動量が落ちてきて、手詰まり感のようなものが漂い始める。そして前半からDFの裏のスペースを執拗に狙われていたロングボールと相手FWのスピードへの不安からか、次第に攻撃スペースを与えてしまう。

UAEの攻撃は極めてシンプルだった。日本のWBが攻めあがった後のスペースに相手FWが流れて起点を作り攻め上がりを待つ、若しくは相手FWに簡単に縦一本で勝負する、ほぼこの2つに集約されるが、これに対して日本は最後まで修正できなかった。

ゴール前を固める相手に攻撃的になるということは、守備的にはどこかバランスが崩れるものだ。ボールの失い方、失った時の対処は課題として残る。バーレーン戦を考えると「最低でも引き分け」という結果が必要だった試合のはず、ペースを握っていてもコントロールできないもどかしさと不満を感じてしまった。

まあ結果はともかく、内容的にはさほど悪くはなかったと思う(かと言って決して満足できるものではないのだけれど・・・)。ただ試合によって内容の差が激しすぎるということは、チームにコンセプトがないということを如実に表していると思う。

もう一点、前半のような攻撃がバーレーンで出来るだろうか。監督はすでに交代しているが、バーレーンがホームで戦ったイラン戦はほぼ完璧に相手攻撃の目を摘んでいた。40度を超えるとも言われる灼熱の下、日本はどういう戦い振りを見せてくれるのだろう。

キリンカップ2試合を見た限りでは不安の方が大きい。このゲームが新しい代表の姿への変身の始まりだとすれば歓迎すべき内容なのだけど、もうとっくにそんな時期は過ぎ去っているのですよ>ジーコさん
by heppoko_zephyr | 2005-05-28 07:57 | 日本代表


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