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違和感
CL2ndレグを前に急ぎ足で先週の分を見ている。今さらという感はあるが、日本と欧州ではボールを奪われた瞬間の対応が対照的だ。勝ち上がってくるクラブの多くは、ボールを失った瞬間にまずボールホルダーに厳しいプレッシャーをかけている。チャンスとみればかなり高い位置でも複数のプレーヤーが連動してトライアングルを一気に縮小し、ボールホルダーのプレー選択肢を限定することでボールを奪ったり、ディレイをかけている

でも日本の対応はセーフティに過ぎるような。相手が攻撃態勢を整えるまでは、ボールを奪い返す大きなチャンス。日本は自分の責任ゾーンをカバーしたりコースを切る意識が高すぎるのだろうか、数的有利な瞬間でもチャレンジせず、周囲もまたフォローに入らずに眺めていることが多い。かといって意図的にパスをつながせてボール奪取を狙っているわけでもない。それどころかボールを奪い返そうとチャレンジする選手がいると、かえって混乱を招くことも。

それは、ディレイから守備ブロックの構築を最優先する日本と、ボール奪取を積極的に狙いつつ守備ブロックを構築する欧州とでも表現すればよいのだろうか。確かにリトリートを優先すればバランスが崩れるリスクは小さくなるが、日本は「ボールを奪うことが攻撃の第1歩」という意識が低いのかなと。とりあえずディレイできたら成功で、ボール奪取は相手のミス待ちでは相手は楽だろうし、みすみす高い位置からの攻撃を放棄している面が否定できまい。

欧州でもいろんなスタイルの守備があるし、これは結論がでる問題でもない。漠然と感じることは、サッカー観の違い(日本の消極的な姿勢)や選手一人一人の勘どころの差。日本も複数のポジションをこなす選手が増えてきたと言われているが、攻守両面でバランスのとれた選手はまだまだ多くないからかなぁ・・・。
by heppoko_zephyr | 2006-04-04 00:00 | フットボールあれこれ


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