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ロシア強かった!
どこで読んだのか忘れたが、大木さんが「外国人の指導者は日本はクローズ(close)で戦うべきと口を揃える」という趣旨のことを言っていた。自分は未だに大木さんのcloseという概念が理解できない。そもそも教科書的には、守備の時には相手に自由を与えないために密集し、攻撃時にはスペースを活用するため散らばるということになるから。

でもGLで気分よくパスを回す時間帯のオランダの戦いぶりを見ていて、外国人のイメージするクローズの距離感はこれくらいなのかな?なんて感じていた。今大会で新境地というかオランダ的なものの片鱗を見せてくれたオランダ(とファン・バステン)だったけれど、このゲームでは以前のファン・バステンのチームに逆戻りしていた。

オランダがよそ行きの決勝T向けサッカーをしたのだろうか。それともまんまとロシアの術中にはまってしまったのか。それにしてもロシアの攻守にわたる連動性は見事の一言で、本当によく走れていた。とくに目に付いたのはロシアのSBとMFの距離感で、コンパクトな体勢から徹底的にオランダのサイド攻撃を無力化。そしてファン・ニステルローイのポストをケアすることで、オランダに攻撃の糸口を与えず、前半からゲームをコントロールしていく。

オランダはサイド攻撃を活性化しようとしたのだろう、後半開始からファン・ペルシを投入した。しかし前線をかき回しながら守備にもハードワークできるカイトを下げたことで、逆に相手のサイドが活性化。ハイティンガを投入したのはその部分のケアだったと想像するが、前線の攻撃陣が機能し始めることはなく、交代カードを1枚無駄にしたように感じた。

ボール支配率こそ上回るものの、機能度や決定機の質で明らかに劣っていたオランダだったが、終了間際にセットプレーからなんとか追いつく。しかし延長に入ると、終始ゲームを支配していたロシアが再びゴールを狙って攻勢に出る。必然と言ってもよい2ゴールを奪ったロシアが見事セミ・ファイナルに進出。オランダは散りぎわの美しさを魅せることもできない完敗だった。

(´-`).。oO(思い出深い湯の倉温泉がピンチ...)
by heppoko_zephyr | 2008-06-22 00:00 | 欧州フットボール


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