カテゴリ:WC06( 25 )
WC25日目
○イタリア 1-1(5-3PK)フランス

ついにビッグ・マッチとして語り継ぎたくなるようなゲームには出会えなかった。そして画期的な新戦術や大番狂わせもなければ、若いタレントの活躍という点でも、この大会のインパクトは弱かったかな。

世界の隅々まで戦術が行き届いたことでサッカーのレベルは上がり、タクティカルな面では面白いトーナメントだったかもしれない。しかし各国のスタイルはさらに同質化し、似たようなゲーム内容が多かったことが残念。

WCは巨大化しすぎたのかも。厳しい日程面からの制約と自らの商品価値を高めるために、リスクチャレンジのスピリットを失いつつあるようだ。優勝したイタリアも、大会前には攻撃的との声もあったが、リスタートをうまく絡めながら効率的に12ゴールを積み上げたという印象。

傑出したチームがなく、より現実的な戦い方をするチームが勝ち進むのが現代のWCでは楽しめない。次の日本の代表監督と目されている人は、まず間違いなく違うアプローチで勝利を追及する。その時にサッカー・ファン、日本の国民はなにを感じ、なにを考えるだろう…。

試合は、かなーり怪しいPKでフランスが先制し、白熱した展開が期待された。でも早い時間にイタリアがCKから追いつくと、両チームともリスクを最小限に抑えた攻撃でゴールの匂いが漂わない。より勝利に相応しいプレーをしていたのはフランスだと感じていたが、ジダンの退場がフランスの運命を変えてしまったのかもしれない。

Domenech defends disgraced Zidane(BBC)
Zidane was provoked - Gallasa (BBC)
確かにアルゼンチンのレフェリー(開幕戦やイングランドvsポルトガル戦などを担当)は前半から不安定だった。そしてなんらかの事情があることは容易に想像できる(マテだしw)。でもあの行為は正当化できないや。それでもMVPなのは・・・。

○おいらのMVPとか

MVP カンナバーロ、次点はヴィエラ
ベスト・マッチ 該当なし
ベスト・ゴール F・トーレス(vsウクライナ)、次点 ロドリゲス(vsメキシコ)
ベスト・ダイブ グロッソ(vsオーストラリア、これはESPNの選出)

ベスト11
GK:ブッフォン
DF:ラーム、テュラム、カンナバーロ、ザンブロッタ
MF:ピルロ、ガットゥーゾ、ヴィエリ、ジダン
FW:クローゼ、クレスポ

(´-`).。oO(決勝だけゴール入るまでやれば...後半から某民放に変えた...)
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by heppoko_zephyr | 2006-07-10 00:00 | WC06
WC24日目
まだまだこういう記事が少ないような  ヽ(`Д´)ノ
J1千葉:日本協会に監督引き抜き防止徹底など要請へ(毎日)

○ドイツ 3-1 ポルトガル

一部には不要論もある3位決定戦だけど、予想に反して面白かった。

ドイツは一番期待を裏切ったチームだったかな。開催国ということもあるが、ドイツは攻めた。決してスキルフルではないし、終始攻め続けられるほどの力はなかったが、7試合戦って14ゴール。最後まで楽しませてくれたチームの一つになった。
バラックは開幕戦に続いてこの試合を欠場したが、絶好調の姿でチームにフィットしているチームを見たかったや。ポドルスキー、シュバインシュタイガー、ラーム、オドンコル(フートもw)なんて楽しみな若手も出てきたので、次のユーロは少しだけ期待してみよう。

ポルトガルはやっぱり崩しきれなかった。オランダ、メキシコ戦以外は圧倒的にボールを支配し、あれだけ華麗な攻撃を展開しながら、ドイツとは対照的に7ゴール。1試合あたり1点で、この日のゴールも勝敗の行方が決まってから。技術レベルは高く、見た目も派手だけど、攻撃については最後まで個人ありきの印象は変わらなかった。
C・ロナウドは才能を認めながらも、ダイブ動画集が出回るなどすっかり悪役になってしまったなあ。もともとプレミアでもプレー・スタイルについて様々な声があったけれど、このWCで世界的に有名になってしまった。ファーガソンは出したくないようだけど・・・。

上川さんが、日本人で初めて決勝Tで笛を吹いた。ほんの少しだけ開催国に気をつかいw、 "Cheating Portugal"なんて陰口を叩かれるプレーをよく見極めていたかな。海外サイトでも開始早々のポルトガルのハンドのシーンに名前が見当たる程度だった。Jでもこれくらいの基準で、目立たないように笛を吹いて欲しいなと。もし前の大会のレフェリングについていろいろ噂された副会長の国の副審とコンビでなかったら?
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by heppoko_zephyr | 2006-07-09 00:00 | WC06
WC23日目
○ポルトガル 0-1 フランス

決勝トーナメントに入ってから渋い試合が続いている。これまでの14試合で24ゴール(うち延長3ゴール)で、90分間では平均1.5ゴール。カップ戦ではしばしば守備的に戦うチームが上位に進出するが、スケジュールの厳しいWCでは仕方ないのだろうか・・・。

堅い守備をベースに勝ち上がってきたチーム同士のセミ・ファイナルは、予想通り中盤の捻り合いに。枚数自体は同じ5枚だが、フランスは攻守に諸刃の剣となるジダンを抱え、ポルトガルの両サイドはウィング的な役割が大きい。どうなるかと見ていたら、ここにきてマケレレ、ヴィエラを中心に守備バランスが改善してきたフランスが、中盤の主導権を握ることに成功。そのまま最後まで押し切ったという印象だった。

ポルトガルもまずまずの出来だった。イエローの累積で1試合休んだデコはピッチ狭しと走り回り、両サイドが持ち味を発揮するシーンもあった。しかし攻撃が美しすぎるというか、ともすればサイド攻撃に偏重しすぎで変化が少ない。フィーゴが押さえ込まれた後半になるとポルトガルの構成力は半減し、C・ロナウドはこのゲームでも試合を決定づける仕事ができなかった。

ポルトガルは、バランスのよい強固な守備、世界有数のサイドアタッカー、クリエイティブな攻撃的MFなど水準以上の戦力、そして前回大会優勝の名将を有していた。しかし先のユーロがそうであったように頂点に登りつめるためには、なにか1つピースが足りない気がする。それがストライカーの決定力なのか、1トップを孤立させがちだったサイドからのフォローなのか、はたまたイタリアやアルゼンチンのような狡猾さなのか・・・。

ポルトガルは、89年、91年のワールドユースを連覇して以来、着実に力をつけてきた。99年に準優勝した日本は、その流れを生かせるのだろうか…。

(´-`).。oO(ゆるねばが聞こえてきた...)
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by heppoko_zephyr | 2006-07-06 00:00 | WC06
WC22日目
このクラウチに大笑いしてしまった。(trashhero.ch)

○ドイツ 0-2(延長0-2)イタリア

イタリア人には最高のゲームになったに違いない。お互いに堅い守備から少ないチャンスをものにしようとする白熱の展開。誰もがPK戦を覚悟した土壇場の2ゴールは、極上のイタリアワインで乾杯したくなるような、そして官能的なゴールだった。

イタリアにより勝利の可能性を感じていた。イタリアは常にコンパクトに保って、1枚多いMFの優位性を発揮していた。激しいプレスで中盤を支配すると、ショートカウンター気味に両サイドをえぐるしつような攻撃が効果的。バラックを低い位置に押し込めて、ドイツに分厚い攻撃を許さない。攻撃的とまでは言えないが、敵地ドルトムントでこのようなアグレッシブな戦い方を仕掛けたことには少々驚かされた。

ドイツは3月の親善試合で1-4の大敗を喫したことがトラウマになっていたのか、イタリアのサイドアタックを警戒しすぎていたようだ。SBが後方で守備的に備えることを優先していたのはゲームプラン通りだったと想像するが、攻撃手段が一つ消えた感じが否めなず、攻撃の形を作るのに一苦労していた。とはいえイタリアのペースが落ち始めるとドイツにも大きな決定機が幾度も訪れ、その質もイタリアを上回っていたように感じた。

若いドイツの組織力や戦術遂行力は見事だった。そして従来の堅実なイメージというよりは、情熱的という言葉が似合うチームだった。クリンスマンにはこのまま監督を続けて欲しいなと。

(´-`).。oO(ゴールの瞬間ローマが燃えていた...)
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by heppoko_zephyr | 2006-07-05 00:00 | WC06
WC21日目
現地紙に掲載されたオシムたんのインタビュー。同じマスコミでも日本よりは信用できそうな内容だ。早くオシムたんの肉声で説明して欲しい…。
クロアチア紙とボスニア紙のオシム・インタビュー(クロアチア・サッカーニュース)

○イングランド0-0(1-3PK)ポルトガル

もう期待してはいなかったけれど、イングランドは最後まで大会前のフォームに戻ることはなかった。でもこの国の応援スタイルと、どんな状況でもプレーし続けるスピリットが好きだから、嫌いになれないんだよな(笑)

ポルトガルは攻撃の中心選手を欠いていたが、イングランドのゴールをこじ開けられなかった。仕上げの部分は個人の能力に頼る面が大きくなるが、連動性の面でいささかぎこちない。守備バランスに優れたしたたかなチームだけど、攻撃面の意識はお国柄で簡単に変わらないのだろう。

ジェラードはランパードとのバランスを考えすぎて、らしさを発揮できないWCになってしまったなぁ。二人とも攻守にバランスのよい選手なのに、いざチームで一緒にプレーするとタイプが似ているためか機能しない。個人的には役割が逆だと思うけど、まあフットボールってそんなものなんだろう。ジェラードにPKは・・・(ぼそぼそ)

クラウチが戦術的に機能してたや。あれなら最初からルーニーとの2トップで勝負してよかった気がする。ルーニーの1トップは、フォローが少なすぎて辛かった。

カラガー…_| ̄|○

England 0-0 Portugal(BBC)
So harsh on Wayne in a bad World Cup for front men(Guardian)
Rooney's lonely crusade ends in ruinous defeat(Guardian)
Fifa investigates Rooney red card(BBC)
EXCLUSIVE: I'LL GET CON RON EXCLUSIVE DREAM IN ROOINS: WAYNE'S FURY GERMANY 2006 Raging Rooney's threat to his Man United team-mate(SundayMirror)

(´-`).。oO(フォーラムが荒れている...)

○ブラジル0-1フランス

フランスの完勝に近かった。攻撃のための守備の重要性を再認識し、個のタレントがチーム戦術の前に屈したと感じた。

走れない選手になったことを自覚したジダンは、この大会を最後に引退する。依然として攻撃では輝きを放つ選手ではあるが、フランスの守備に負担をかけていた面は否定できない。それだけが理由ではないが、ジダンらのベテランが復帰したにもかかわらず、フランスは90年代の輝きを取り戻せないでいた。

しかしここ2試合のパフォーマンスは、フランスがジダンのためのシステムをようやく消化し始め、リケルメを擁するアルゼンチンのように、ジダンを含めたチーム・バランスにたどり着きつつあることを示している。フランスのボール奪取からは意図が感じられ、攻撃への切り替えもスムースだった。

この日のブラジルは、前後半とも開始直後は攻撃的な姿勢をみせていた。ガーナ戦後にプレスから出た、ブラジルは魅力的でないとの批判がペレイラ監督と選手たちに何らかの影響を与えたのだろうか。

しかしブラジルはフランスの守備の前に自由を失い、ゲームを支配された。いくらロナウジーニョやカカ、ロナウドたちが特別な選手たちであっても、スペースを失った選手たちの攻撃は散発的で、単調に感じるほどだった。それでも十分に危険ではあったが、勝利に相応しいプレーをしてたのはフランス。史上最強の呼び声の高いカナリア軍団は美しく囀ることなく姿を消してしまった。
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by heppoko_zephyr | 2006-07-02 00:00 | WC06
WC20日目
日本のサッカーによい影響を与えてくれるオシムたん。今後の方法が千葉なのか代表なのか本意はわからないが、とにかく代表問題の視点そのものがねじれている気がする。
言葉をとても大切にするオシムたんとは対照的にマスコミのそれは軽く、事の発端も川淵の不用意に?発した言葉。リスペクトの念が感じられない ヽ(`Д´)ノ

○ドイツ 1-1(4-2PK)アルゼンチン

面白いゲームだったけれど、つまらない部分も…。それは試合が止まりすぎたことで、120分戦ってプレー時間は65分間、90分換算すると49分と50分を切ってしまった。とくにアルゼンチンがリードし、守りに入ってからはファールが多くなり、ゲームがスムースに流れなくなってしまう。Jリーグ90WC決勝のようなぐだぐだで、お世辞にも美しいと言い難いこのゲームの価値を下げてしまったと思う。

この大会のドイツは常に開始直後から強烈なプレスをかけてペースを握ることが多かったが、このゲームではそうはならなかった。アルゼンチンのプレスとFWのスピードを生かした攻撃に手を焼いているうちにDFラインが下がってしまう。しかしドイツはあらかじめこうなることを想定していたのかまったく慌てることなく、バラックをセンターの位置に下げ、両サイドの攻め上がりを抑えながらリスクを最小限に抑えていた。

前半はアルゼンチンに圧倒的にボールを支配されたが、決定機らしいものはそのバラックが攻めあがった際のヘディングシュートのみ。決勝Tになるとどうしてもこういう展開になってしまうなと見ていたら、後半早々リスタートからアジャラのゴールでアルゼンチンが先制し、ようやくゲームが動き始める。ドイツが攻勢に出るのは当然だが、アルゼンチンが引いてしまったのでより前への圧力がかかるようになり、これまでの試合で攻勢に出たときのように敵陣からボールを追い掛け回し早い攻めを狙う。

アルゼンチンはリケルメを下げてカンビアッソを投入するが、さらにドイツの攻撃圧力が強くなる。対してドイツは、左サイドに攻撃が偏重しているとみれば、すかさず右サイドにオドンコルを投入し、攻撃のバランスをとる。それでも献身的に走り回るアルゼンチンの守備が上回っているなとみていたら、ドイツらしくないエリア内での意表をつくボロウスキのフリックオンからクローゼがゴール。この時点でPK戦が頭を過ぎったら、その通りになってしまったや(笑)

アルゼンチン的には理想的な展開だった。立ち上がりからゆったりしたテンポのゲームに持ち込んでテクニックでボールを支配、先制後もアウェーのハンディを感じさせない試合巧者ぶりを発揮して逃げ切るかと思えた。誤算は、GKの負傷で攻撃的な選手交代のカードが切れなかったことだろう。それでも延長で攻勢に出てドイツゴールを脅かす底力は見事だった。

リケルメをチームの中心に据え、周囲の選手が彼のために走り回るスタイルと組織的な守備は高いレベルで機能していた。日本も中村を使うならこういうチームを作らなければ...。このゲームでは守備を固めながら守りきれなかった代償は大きなものになってしまったが、120分を通してのパフォーマンスではドイツを上回っていたと感じた。本当に惜しいチームが消えてしまった。

○イタリア 3-0 ウクライナ

イタリアの先制ゴールさえ見ることなく爆睡..._| ̄|○
なんか予想通りで、すぐにビデオ見る気がしないや (´・ω・`)
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by heppoko_zephyr | 2006-07-01 00:00 | WC06
WC19日目
ベスト8が決まった。不参加のウルグアイを除き歴代優勝国が勢ぞろい。ところで、前評判が高いブラジルは決勝前に敗退するとか、前評判の低いドイツは決勝まで行くとか、前の大会に不出場の国(ウクライナ)がベスト4入りとか、ペレの呪い(ポルトガル)なんてのもあったな。さてさて、どうなるのだろ…。

○ブラジル 3-0 ガーナ

ガーナは、王国相手に堂々の戦いぶりだった。終始高いラインを保ち、自らアクションを起こしていく。シュート数やCKの数で上回り、ブラジルが重視してきたポゼッションでも上回ったが、ゴールが奪えなかった。それでも一歩も腰を引かずにガーナのスタイルを貫き通したサッカーは、世界の人々に可能性を感じさせ、賞賛を受ける。嫉妬してしまうよな…。

そしてブラジルは、今回も面白くないなあ。WCの大舞台でも理想のサッカーに拘って、美しいカナリアの歌声を囀るのが90年代までのブラジルだった。しかしあれだけの選手をピッチに送り出しているのに、ブラジルは明らかに変化しつつある。守備に相当の注意を払いながら相手の隙を突くゲーム運びが多くなり、リスクチャレンジを最小限に抑えた万全の勝利を目指しているように映る。各国のレベルが接近してきたことが主な原因なのだろうが、それではテクニックのあるイングランドだ(笑)。

ブラジルのパレイラ監督は、"Why is it only Brazil who have to play attractive football? The history books don't record who played pretty football, they record who won the trophies and we've won five. "(FIFA公式サイト)なんて発言しているくらいだから、この先も期待できそうにないや ('A`)

行過ぎた商業主義が、フットボールをどんどんつまらないものにしているような…。

○スペイン 1-3 フランス

両チームの選手の技術レベルはよく承知している。目一杯にラインを上げてコンパクトに保つプレッシングサッカーは、欧州の強豪同士のゲームでしばしばお目にかかる試合展開で、とくに戦術的に目新しさがあったわけでもない。それでもただただ楽しかった。白熱の攻防に最後までくぎづけになり、この大会のベストゲームになったかな。

フランスの守備が秀逸だった。ポゼッションではスペインが上回っていたが、中盤を分厚く構えたフランスがゲームを支配していた。スペインのF・トーレスとサイド攻撃を機能させず、攻め倦む相手に与えた大きな決定機は数えるほど。そして攻撃では、ジダン、アンリの打開力に加えてリベリー、ヴィエラがアクセントになったハーフカウンターが脅威を与えていた。こんなに溌剌としたフランスは久しぶりで、忘れかけていたダイナミズムを取り戻したのかもしれない(まだいまいち信用できないけど…)。次は86メキシコを思い起こさせる白眉なブラジル戦を期待!

若く経験は不足しがちだけれど、かなりのレベルにある選手が揃っていたスペイン。ここで消えるのは残念だけど、なんだかスペインらしいや。10南アに期待と言いたいけれど、いつも期待を裏切ってくれるからなあ(笑)

(´-`).。oO(アロンソがフリックオンしちゃった...ゆっくり寝れるや...)
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by heppoko_zephyr | 2006-06-28 00:00 | WC06
WC18日目
「川淵会長断罪wiki」なんてものが出来ていた。日本サッカー界の功労者であることは間違いないが、とくにWC後の「為すべきことを疎かにしている対応」を見ていると…。

○イタリア1-0オーストラリア

圧倒的にボールを支配したのはオーストラリア、しかしゲームの支配は五分と五分で、どちらに勝利が転がってもおかしくはなかった。マテの一発退場は少々厳しいように感じたが、もともとそういうお国柄なのでまあ仕方ない。最後に帳尻も合ったことだし(笑)

ただゲームを大きく動かしたのは、間違いなくその退場だった。イタリアは2トップに変更し守備を固めたが、Ozの豊富な運動量から繰り出されるテンポのよい攻撃、ヴィドカのポストプレーにヒディンクの母国オランダを髣髴とさせる両サイドをワイドに使った攻撃を絡めて主導権を握ろうとする。

しかし簡単に崩れないのがイタリア。後半はカテナチオという言葉が相応しい展開だったが、したたかなゲーム運びで相手の攻撃の芽を摘み、反撃のチャンスを窺う。Ozもブッフォンの牙城を脅かしはしたが、実際に大きなチャンスをつかんでいたのはイタリアで、戦い方、勝ち方を知っているチームが勝利をおさめてしまった。

まあおいらの好みだけど、イタリア的なサッカーだけは目指して欲しくないなぁ。

(´-`).。oO(QLだいじょううかなあ...)

○スイス0-0(0-3PK)ウクライナ

中盤をコンパクトに保ち相手の良さを消しあった試合にエンターテイメント的な彩りはなかった。タイプ的に似かよったチーム同士の渋すぎる試合は、120分戦って引き分け。ただこのゲームではウクライナの戦いぶりにより可能性を感じていたので、PK戦とはいえベスト8進出を決めたことはよかったかなと。

ウクライナの気迫は凄まじく、スペイン戦とはまるで違うチームになっていた。劣勢を予想していたが、気迫あふれるプレーで局地戦を譲らず、攻守の切り替えも素早かった。ウィングを生かしたスピーディなカウンターと、シェフチェンコの決定力を生かそうとする攻撃が、スイスゴールを効果的に脅かす。センデロスを怪我で失っていたスイスに十分な警戒感を与え、前線への圧力を削ぐことにも成功していた。次のイタリア戦もこのような戦いが出来れば…。

ウォームアップ・マッチなどで若い選手がひたむきにプレーする姿を見て以来スイスには注目してきたが、この試合では輝きを放てなかった。大会を通じて無失点で敗退することになったが、これまでの結果が悪い方に影響したのかも。バランスを保つことに注意を払いすぎて、肝心な場面でリスクを冒しきれていなかった。チャレンジャーとしての立場は感じられず、負けない戦い方に終始した今日のスイスは、勝利をつかむまでのチームではなかったのだろう。
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by heppoko_zephyr | 2006-06-27 00:00 | WC06
WC17日目
○イングランド 1-0 エクアドル

大会直前のウォームアップマッチの出来がまずまずだったので、もしかしたらガッザの頃に戻るかもという期待を込めて、今回は少しばかりイングランドに注目していた。でも毎試合こんな内容ではもう限界だ…、いくらりばぽの選手が出ていても。

ところで、ベッカムとエリクソンのコメントが面白かった。
I proved critics wrong - Beckham(BBC) "It was an ugly performance but it was what we wanted and we'll take ugly performances," (ベッカム)
"I think it worked - the formation," (エリクソン)

しかし母国のメディアは、フットボールと適度な緊張感を保ちつつ健全な関係を築いている。監督や選手のコメントを鵜呑みにすることなく試合内容そのものが分析され、次のゲームへの課題、改善点を指摘する記事があらゆるサイトに並ぶ。

この試合ではベッカムがルーニーを孤立させたためにイングランドが機能不全に陥ったとの分析も多かった。これがどこかの国であれば、決勝ゴールを挙げたイケメンのキャプテン批判など考えられないのだ(笑)
England have world stage and how the world laughs(Guardian)
England must square up to old foe Scolari(Guardian)
Butcher unrepentant over Beckham(BBC)
Sven has something to prove(BBC)
Match Report(Times)

ヽ(`Д´)ノ 「ギャラガー」じゃなくて「カラガー(キャラガー)」だっ!

○ポルトガル 1-0 オランダ

月曜の朝から出来の悪いノンフィクション・ドラマを見た気分、疲れるなぁ…。

ようやくオランダらしさが発揮されるかも…、そんな立ち上がりだった。ポルトガルの早すぎるゴールが拍車をかけたこともあるが、本来のスタイル、テンポでプレーする選手たちは楽しそうだった。崩しを優先してシュートを打たない病の兆しが垣間見えたが、最後の瞬間まで見ごたえのある攻防が期待できるはずだった。

ところが気負った一人の選手が、カード相当のファウルを繰り返す。事態を収拾できないレフェリーの存在が選手たちを苛立たせ、ゲームを蝕んでゆく。WCの舞台ゆえの情熱、闘争精神が歪な形となって現れ、選手たちはプレーすることを忘れていった。勝者も敗者も深刻なダメージを負ったゲームは、決してフットボールと認めたくないものだった。

(´-`).。oO(後半のプレー時間があまりに短すぎた...)
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by heppoko_zephyr | 2006-06-26 00:00 | WC06
WC16日目
○ドイツ 2-0 スウェーデン

ドイツのFWを見ていると本当にうらやましい。決定力はもちろんだが、ペナルティ・エリア内からアーク付近にかけて、プレッシャーが一番厳しい場所で仕事ができている。日本のFWがポイントを作ろうとしてサイドに流れたり、本来はMFのポジションにまで下がってくる姿とは、実に対照的。

また同じ感想だけど、02WCまでのドイツはサイド攻撃が重要な位置を占めていたが、今大会は明らかに様相が違っている。もちろん今もサイドは重要な攻撃手段なのだが、まずは中央からの早い攻撃ありきで、中央を薄くするためにサイドを使っている感じさえ受ける。

この大会はミドル・シュートが多いと言われる。使用球の進歩がその理由として語られることが多いが、サイド攻撃に対する守備戦術が整備されたこともあるだろう。早いタイミングのクロスは別として、アーリー・クロスと呼ばれる位置からのパスよりは、自ら中央に切り込んで決定機を作っているシーンが増えている気がする。

これらはもちろん選手の質に依存するが、日本ではめったにお目にかかれない攻撃パターン。中田英がスペースに動き出すFWが好きなこともあるが、ゴールから遠ざかる分だけ完璧な崩し、パーフェクトなクロスが要求される。とくにフィジカル、そして決定力のないFWでは、ワンテンポの遅れは致命的。この大会でもゴール前を固められ、クロスを上げさせられている状態が多かった。

試合はホームらしく攻めたドイツの完勝。スウェーデンの退場とPK失敗がターニングポイントになったが、らしさを発揮できないまま負けてしまったという印象。

守備に難がありといわれたドイツだが、ここ数試合はゲームを支配しており、その懸念は表面化していない。アルゼンチンのスピーディかつクリエイティブな攻撃にDF陣がどこまで対処できるか。中盤が守備を意識しすぎるようだと危なそうだ。

○アルゼンチン 2-1(延長) メキシコ

1stラウンドの出来と現時点の力関係をからすればメキシコの大健闘で、自分的にはこれまでのベスト・ゲーム。ただやはりこの両チームには力の差があって、メキシコも雰囲気は感じられるが、ゴールの匂いという点では断然アルゼンチンだった。そしてサッカーは一つのゴールがすべてをひっくり返すことがあるが、そういう結果にはならなかった。

日本はメキシコを目指すべきだという人がいる。強さという点ではかなりの差があるが比較的よく似たフィジカル、ショートパス中心の攻撃スタイル、スキル重視の国内リーグ、今回の日本はやや様相を異にしたがコレクティブなサッカー、そして国内選手中心の選手構成など、両者の共通点は少なくはない。

現在のメキシコは、日本の進化形だと思う。目指している方向性も似ている(と勝手に思っている)。でもそのメキシコはここ一番で勝てず、WCでベスト8に進んだのは自国開催の86WCまで遡らねばならない。かつてつまらないサッカーと言われたメキシコも、世界で一定の評価を受ける国に成長してきているというのに。これがメキシコの限界かなと恐れる気持ちがあり、日本が歩む道ははてしなく遠いなと感じる。

多くの人が優勝候補の最右翼と目するアルゼンチンは、ベスト8で開催国ドイツと激突する。もしかしたらWCでは90年の決勝以来かも。くれぐれもあんな試合にだけはなりませんよーに。

(´-`).。oO(中田英が敗退組ベスト11に選ばれたか...)
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by heppoko_zephyr | 2006-06-25 00:00 | WC06