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中澤選手の契約更改について思うこと
中沢が横浜と契約更新、3年7カ月(日刊スポーツ)

あーもったいない。
日本人DF初の海外移籍になったかもしれないのに(奥寺さんはちょっと違う)。
しかももし噂通りなら、アットホームな雰囲気で愛されているクラブ、
あのボルシアMGだったのに(ドルトムントじゃないですよ)。
それにしても3年7ヶ月契約とは・・・。

Jでも有力選手は複数年契約を結ぶ時代になったという点では感慨深いものが。
でもこの長期契約からはなんとなく、将来の海外移籍を想定し、
移籍金を取ろうとする横浜Mの思惑が見え隠れしますし、
中澤選手はチームの顔を立てるべく、それに応えたというところでしょうか。

そのこと自体はビジネスとして普通の感覚だし、おかしいとは思いません。
でも中澤選手は日本人では一つぬけたDFだと思いますが、WC後には28歳です。
果たして高額の移籍金を払って彼を迎える海外のクラブがどれだけあるでしょう。
願わくばWCの舞台で、実力だけで移籍するだけのプレーを見せつけて欲しいですが、
長期契約がマイナスになりはしないかと少し心配です。
もしかしたら横浜Mに骨を埋める決意をしたのでしょうか。

試合に出れないなら、日本に残った方がよいという考え方があります。
その考え方に反対はしませんが、自分がコンフェデで感じたことの一つに
「Jのプレッシャーはまだまだぬるい」という事があります。
不用意にマイ・ボールを取られるシーンがしばしば見られましたし、
逆に普段なら取れているはずのボールが取れずに交わされたりもしました。
普段Jリーグでプレーしている感覚との差が、かなり大きいなと思いました。

その典型例はちょっと情けない負け方をしたメキシコ戦でした。
続くギリシャ、ブラジル戦はさほどプレッシャーがきつくなかったのですが、
やはり同じようなもったいないシーンがちょこちょこありました。
もし3戦目の相手が、前からガツガツくるアルゼンチンやドイツだったら・・・。
まったくの仮定の話ですが、おそらく日本はもっと苦労していたと想像しています。

海外でプレーしている選手との大きな差は、
厳しいプレッシャーの下でどれだけ確実にプレーができるかだと思います。
だから中澤選手にもプレーや判断のスピード、フィジカルの強さなどを
世界のトップリーグの一つブンデスのリーグ戦で感じて欲しかったなぁ。
それにやっぱり、世界を体感しているDFが一人くらい代表に居た方がいいし...。
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by heppoko_zephyr | 2005-06-29 12:27 | Jリーグとか
納得!(コンフェデ 日本2-2ブラジル)
またもやブラジルに勝つことはできなかった。
でも今までのようになんとなく負けたのではなかったし、
ディテールに不満はあっても、日本らしさを感じさせてくる戦いで納得!
間違いなくあのブラジルを本気にさせたのだから。

日本はいい入り方をしたと思ったのもつかの間、
ブラジルのプレッシャーに不用意なボールの失い方をしては、ピンチを招いてしまう。
というよりは、ブラジルはどこからでもボールを奪えるし、
足元へ出したボールやトラップ・ミス、ワンテンポの判断の遅れを確実についてくる。

日本の失点は、CKからの逆襲と中盤でボールをかっさわれたもの。
ブラジルは瞬時にスペースを作り出し、日本の守備陣を置き去りにし、
そしてシュートまで持っていく。ほんとサッカー上手すぎ!

2-1とリードしてからのブラジルは、コントロール・モードに入った。
少しリスクを小さくしながらゴールを狙い、試合を決めようとする。
こうなるとなかなかボールに触らしてもらえない。
メキシコ戦のVTRを見ているようなじれったい展開が続く。

勝たなくてはいけない試合なのにボールが奪えない。
ボールを奪ってもなかなかシュートに結びつけられない。
こういう状況で決定機と呼べるものを数多く作れるかどうか、
このあたりが世界の一流国との決定的な差の一つなんだろうな。

それでも日本はブラジルから2点をもぎ取った!!!
中村はほんとたくましくなったなぁ。
ファインゴールはもちろん、攻守に動き回る姿にちと嬉しくなってしまった。
それと大黒。この選手はFWに絶対必要な嗅覚をもっている!
加地さん、よくがんばった。お願いだから元に戻るなよ。

それにしてもブラジルの攻撃には、ため息しかでてこない。
キックの強弱、緩急のリズムを使い分けた華麗なパス回し、
そして力強いドリブルを確実に攻撃のアクセントにしながら、
次から次へとスペースとフリーの選手を作り出す。
流れるような動きに美しさと嫉妬を感じ、
フットボールが体に染み込んでいるとしか、言葉がみつからない。

ああ、あと1点・・・。
きっとそれがとてつもなく高い世界の壁なんだろう。
現時点ではこれが精一杯、でも納得の引分けです。
がんばれ日本!
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by heppoko_zephyr | 2005-06-23 20:47 | 日本代表
WY 日本0-1モロッコ
若い選手たちはよく戦ったと思います。
一番悔しいのは選手たちでしょうし、言葉も見つかりません。

この日は日本にも惜しいシーンがいくつかあり、
勝負としてはどちらに転んでもおかしくない、いいゲームでした。

それでもこの試合を含めて世界とは明らかな実力差があり、
4試合戦って1勝もできなかったことも事実です。

すぐに北京オリンピックへの戦いが始まります。
そしてやがてはフル代表へと道は続いていきます。
この中から一人でも日本を代表する選手が出てくることを願っています。

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以下は総括、というよりは愚痴です。

結局のところ、平山に経験を積ますだけの大会だった。平山のためのシステムであり、平山にゴールさせるための戦術という意味では徹底されていた。しかしたとえ平山が日本の財産であり彼を常にピッチに置くとしても、平山がいないメンバーの方に、まだしも連動性のある動きや可能性を想像させられるのである。

今回のチームは、他の選手の個性の犠牲の上に成り立っていた。確かにフットボールはチームプレーであるが、果たしてこのメンバーでこんなフットボールしか出来なかったのか、平山を使うにしてもこのスタイルでよかったのかという疑問が残るのである。
(この点にはついては、断じて平山個人の責任ではないし、すべての責任は監督とその監督を選択した協会が追うべきものです。)

フットボールは90分のスポーツだから、少しくらいはよい時間もあるし、1つのビッグプレーで試合が決まってしまうこともある。とにかく耐えて相手のスタミナ切れを待ち、ワンチャンスを生かす。そんな夢を見ていたのがこのチームだった。

GLの2試合、追いつき引き分けにもちこんだ。しかし守りに入った相手に攻勢に出れるのは当たり前。問題は追いつき方であって、必然性のあるゴールなのか、偶然や相手のミスによってもたらされたものかで、今後の可能性が違ってくる。
(そういう意味では負けたとはいえ、今日のゲームは納得できる部分があります)

平山を将来のエースとして育てようとしたのだろう、そして相手との実力差を綿密に考慮し選択した戦術であったのかもしれない。しかし、残念ながら日本のフットボールは、今後の可能性を感じさせない弱者のものであった。そんな戦いぶりで、どれほど若い選手たちの経験値が上積みされたのだろうか。

「もっとフットボールをしましょうよ」
フットボールが守備的になりつまらないと言われ始めた頃によく使われた言葉である。まさに今回のU-20は、そんな言葉がぴったりのチームであったことが残念なのである。


もしこの監督でオリンピックを戦うのなら、協会と監督は今のスタイルが日本に向いているかということから考え直して欲しい。自分の結論は、監督を変えた方がいいというものです。
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by heppoko_zephyr | 2005-06-22 06:28 | 日本代表
コンフェデ ギリシャ戦のテレビ観戦記
「ハイテンポな日本」と「力のギリシャ」という印象でしたが、この日の日本は「勝つべくして勝った」という言葉がふさわしい内容でした。

まずは、メキシコ戦では空振りに終わったプレスが機能したことが、完勝ともいえる勝利の大きな要因だったと思います。この日の日本はショート・カウンターを中心にした「カウンターのチーム」でした。ジーコはよく「ポゼッション」という言葉を口にしますが、その意図するところとは逆に昨年の欧州遠征など「カウンター」が出るゲームの方が内容が良いですね。
(「カウンター」という言葉に違和感があれば、「プレッシング・スタイルのチーム」とでも言い換えてください)

ボールを高い位置で奪って、手数少なくゴール前に迫る速攻、単純だけど決定機につながりやすい攻撃です。日本が1タッチ2タッチでボールをつなぎ、ゴール前に殺到する姿に可能性を感じました。早めにサイドに預けて突破というよりは、中央のパスワークに最終ラインから押し上げた両SBが絡むというイメージだったでしょうか。

実はこの試合も目覚ましを叩き切ってしまい前半15分頃の地震に起こされたのですが、テレビを見るなり飛び込んできたのは、2列目の中村と小笠原が守備に走り回る姿でした。緒戦のメキシコ戦は「攻撃時には1トップ、守備時には3トップ」と言ってもよい程ちぐはぐな姿を露呈していましたが、この日の2人は攻守両面で見違えるような動きをしていました。

トップの2人も走り回っていたから、まあ面白いようにプレスがかかりました。メキシコ戦では明らかに中田英が空回りしていましたが、少しは彼が意図する守備に近づいてきたように受け止めています。中盤の高い位置でのボールを奪うとボール奪取に集まっていた選手がぱっと飛び散っての速攻、奪取できなくてもギリシャの攻撃を単調にさせてしまう。懸念されていたチビッコCBの不安が顕在化する前に芽を摘み取り、攻撃に転じる、そんな意図が十分に感じられました。

一方のギリシャは緒戦から3人メンバー変更があったからか、まったく精彩を欠いていました。昨年のEUROでは規律あふれるネチッコイ守備からの速攻が印象的だったのですが、プレスは緩くスペースはがらがら、おまけに裏のスペースまで開けてくれているという大サービス。日本のパス回しが冴えていたこともありますが、これで攻めれない方がおかしい程でした。

さすがに後半の選手交代でギリシャも少しまともになりましたが、前半からの悪い流れを変えるまでには至りません。もともと攻撃力が弱く、格上、格下関係なく接戦を演じてしまうギリシャです。本来のカウンターフットボールに徹していたら、崩すのが苦手な日本はこんな簡単にはいかなかったでしょう。

とはいえフィニッシュの精度以外では日本の良い面が目立ったゲームでしたし、必然的な勝利だったと思います。ただこれが日本の実力かというと、相手のスタイルに随分助けられたような気がしています。このクラスになるとさすがにゴール前に引きこもるようなチームはありませんが、プレスの厳しい相手にどう対処するかが今後の課題になりそうです。

あと個人的な趣味になりますが、小笠原と交代で遠藤を2列目で使ったのはよかったと思います。代表ではすっかり守備の人と思われがちですが、G大阪では前線の選手と絡みながらの攻撃センスはなかなかのものを表現していましたから。おそらくは大黒とのコンビよりも中田英を中盤の底に残そうという意図が優先されているのでしょうが、新たな選択肢になるかもしれません。


さて、幸いメキシコがブラジルに1-0で勝ってくれたので、準決勝に進出するためにはガッチガチの真剣勝負でブラジルに勝利することが必要になりました。
ブラジルは、南米予選のアルゼンチン戦では不本意な敗戦を喫し、今回メキシコにまで負けてしまいました。ここで日本に負けることなんて論外で、勝利するにも内容が伴わなければなりません。そうでなければラテン気質なブラジル国民が黙っているはずもなく、もしかしたら監督問題にまで発展するかもしれません。

それにジーコの前だと、普段にもまして必死にプレーするブラジルの選手たちです。そんなブラジル相手に日本はどんな戦いぶりを見せることができるのでしょう。メキシコ戦のような失望感を味わう腰が引けた戦いなるのか、それとも今日のような堂々と渡り合うフットボールになるのか。

自分的には、「ジーコと日本のフットボールの試金石」的な一番と感じています。
とっても楽しみなゲームになりました。
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by heppoko_zephyr | 2005-06-20 12:57 | 日本代表
おめっ!(WY 日本1-1オーストラリア)
試合は予選突破のかかる3戦目、しかも0-0の引き分けでも可能性のある状況だった。そういう状況を考慮しても褒められる内容ではなかっただろう。
それでも若い日本の選手達には、大きな声で「GL突破おめでとう!」と言いたい。もう1試合、世界を経験できる機会を自分たちの力で勝ち取ったのだから。

前半を予定通り0-0で折り返した、と言ってもゲームをコントロールしていた訳ではない。第3者が見ればきっと、オーストラリアは少し運がなかったくらいにしか思わないだろう。しかし日本は、ゲームプラン通りにただ耐え続けることを選択し、それを成し遂げた。

このプランが当たった。勝利が必要なオーストラリアは、後半になって攻勢に出ようとした日本よりも更に前掛りになっていた。ただその攻撃は縦に急ぐ単調なものであり、中盤の脅威から開放された日本に次第にリズムが生まれる。そして前半から攻勢に出ていたオーストラリアの足が狙い通りに止まり始め、日本の時間帯が訪れた。ここで決めていれば…。

自分はこのチームでは、西川だけは何があっても責める気にはなれない(暴力で退場すれば別ですが)。彼はアジア予選の時から幾度となくチームを救ってきたし、彼が居なければここまで来ることが出来なかったとさえ思っているから。

それはともかく、日本はリードを奪われた。大きなミスを犯した西川のために選手が燃えたかどうかは分からない。ただ追い込まれた日本は、とにかくがむしゃらに攻めた。水野、前田俊、カレン…、気迫を感じるプレーだった。そして彼らの勇気ある闘いぶりに決勝トーナメント出場というご褒美が与えられたのだと思う。ほんとによかった。

戦術的にはとても自分の好みとは言えないチームだし、今のままでは限界があるチームだとも思う。それは別の機会に書くとして、今は決勝T出場を素直に喜びたい。


#追記です

やはりというか予想通り日本の評判は芳しくないです(´・ω・`)
若い選手を貶めるつもりは全くないのですが、FIFAのマッチレポートを貼っておきます。

Japan sucker punch sinks Oz, seals qualification (1:1)(FIFA.com)

その中では、想像力がなく流れの中でゴールできない日本が1チャンスを生かしたと表現されました。そして大熊監督が、「次のモロッコ戦では、攻撃のために規律を犠牲にしなければならない」と結論付けたとありました。
今さらチームの基本戦術を変えることは無理でしょうが、少し選手に自由を与えるだけで変わりそうな気がしているのですが...。
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by heppoko_zephyr | 2005-06-19 22:48 | 日本代表
メキシコ戦、外国メディア等の反応
前のエントリのうち、外国の反応についてまとめ直しました。
現実を見つめなおすことと、悔しさを記録しておくために。

まずは、例によってFIFAのサイトです。
それほど印象的なことは書かれていなかったのですが、
ジーコのコメントとの対比が興味深いので貼ってみます。
FIFAマッチレポート
Mexico, true to form, tried to gain the ascendancy by controlling possession, while the Japanese opted for their fast and direct style of play.
メキシコは、例によってポゼッション支配を目指し、日本は速さとダイレクトな展開スタイルを選択した。

以下詳細は省きますが、レポートはメキシコがゲームを通して
ポゼッションによりゲームを支配したという論調でした。

スタッツも、シュート数は日本の8(枠内2)に対してメキシコ16(枠内7)、
CKは3対5、ポゼッションは48%対52%、犯したファールは15対8でした。

■ジーコ監督、試合直後のコメント(スポナビ)
 序盤は硬さがあったが、先制点を取ってだいぶいい形になった。その後もかなりチャンスを作り出し、追加点の機会もあったが、残念ながら同点にされ、そこから少し勢いが落ちてしまった。失点シーンは、相手の高さを生かされた部分はある。でも全体的にはいい拮抗したゲーム。残念ながらこういう結果になったが、内容的には互角の戦いでボールを支配できたと思う。システムを変えるつもりはないが、高いボールに対して、失点やポストをたたかれたりしたので、その辺りを取り組みたい。

試合を全て見ていないのでなんなのですが、
ジーコが目指すフットボールをメキシコにやられてしまった。
自分はそう感じましたし、多くの人がそう感じたのではないかと思います。

ジーコのこの発言はどう解釈すればよいのでしょうか。
字面通りにジーコが考えているとは思いませんが、強がりにしては過ぎるような...。


BBC「Mexico show class with Japan win(メキシコが日本に格の違いを見せつけた)」と伝えています。
やはりメキシコがゲームを支配していたと伝えていて、ジーコのコメントとは正反対です。
これが普通の感覚だと思います。


そして極めつけはドイツ通信社によるこちらの論評です。
自分はコンフェデでジーコが目を覚ませばよいと願っている人間で、
コンフェデはチンチンにやられても良いとか、日本は臆病なスタイルだと書きました。
でも実際にこういう表現をされると、やるせない気持ちがこみ上げてくるのです。
日本対メキシコ戦リポート=コンフェデ杯(スポナビ)
一方、かつてのブラジル代表で中盤のスターだったジーコが監督を務める日本は、総じて受け身のプレーが多く、大差での負けを回避しようとする意図が明らかだった。


#夜になって追加です

その他のドイツメディア(Yahoo!)
こちらも原文のニュアンスは分かりませんが、厳しい評価は間違いないようです。

採点表(Sportal)
ドイツの採点は6点満点で、数字が小さいほど評価が高くなります。

#おまけ
深夜のフットボールは13.3%でした。
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by heppoko_zephyr | 2005-06-17 11:52 | 日本代表
ううっ(日本1-2メキシコ)
気がついたら前半40分過ぎ、目覚ましを叩き切っていたようだ orz
それでも執念で目が覚めた。ということで50分間だけの感想を簡単に。

世界とアジアのレベルの差を実感するゲームで、
とにかくこれがWCの本番でなくてよかった。

日本の出来は普段以上だったと思うが、かなりの実力差を感じさせられた。
メキシコのレベルは本当に高く、その良い点ばかりが目立っていた。

日本が高い位置からプレスをかけても的確なつなぎの前にボールが奪えない。
根負けしたかのように徐々に下がってしまうディフェンスライン。
そして少しでも軽い守備をしようものなら、確実にシュートにまで持っていかれる。

アジアでは許される小さなミス、例えば1mのポジションのずれが、
高い確率で相手のチャンスになる緊張感があった。

攻撃面では、やはりこのクラスになると日本人選手の打開力は色あせてしまう。
メキシコは、リードしてからは完全にゲームをコントロールするモードに入っていた。
そういう状況下ではゴールの匂いがしなかった。
いや可能性のあるシュートさえ打てる気が…。

いくらフォーメーションを変えて攻撃的にしようとしても解決策になってはいなかった。
厳しいプレッシャーの下で、どれだけ確実なプレーとイマジネーションを両立させるか。
長年の課題が改めて浮き彫りになったのではないか。

ボールを奪える、奪えなくても90分間を通して動きの質や量でカバーできる選手、
不用意なボールの失い方をしないリスクマネジメントのできる選手、
そしてなにより戦う気持ちが強い選手の必要性を感じさせられたゲームだった。
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by heppoko_zephyr | 2005-06-17 03:18 | 日本代表
WY 日本1-1ベナン
FIFA主催の大会は各国フットボールの品評会という側面がある。対オランダ戦、いくら日本のメディアが惜敗と伝えようが、FIFAのサイトではオランダのフットボールと7番のクインシーが賞賛されるだけで、日本の内容にはほとんど触れらることはなかった。

そして今日のベナン戦、少なくも相手が退場で1人少なくなるまでは、再びフットボールの質では負けていたように感じてしまう。いや退場後でさえ日本が良かったとは言いがたい。

ベナンは玉際の強さも圧巻だったが、意思統一が図られた強烈なプレスを武器にボールを奪取し、そして少ないタッチでゴール前に殺到する戦術的意図が明確だった。荒削りな面は残るが、運動量の豊富さでカバー出来ていたし、少なくとも日本よりはモダンなフットボールをしていると感じた。

これに対して日本は戦術的に平山を生かそうとロングボールに頼る傾向があるチーム。そのためか元々中盤の構成力は不足気味。ましてや今日のゲームのように平山を抑えられたら有効な楔が入らないし、楔が入っても単発なので中盤以降の選手の押し上げができない。これでは決定機の数が増えてこない。

後半リズムがよくなった時間帯もあったが、ゴールの可能性という点ではまだまだ物足りない。そして相手の退場後も中盤を作ることを放棄してしまっていた。おそらくはベナンのフィジカの強さを避け、直接相手バックラインの裏を狙う戦術だったのろう。

それはそれで理解できるし、別にフットボールの評価を争うことが目的の大会ではないことは承知している。しかし、本当にこのメンバーでこんなフットボールしかできないのか。そんなストレスを感じるゲームだった。


#追記です

ベナン戦の簡単なマッチレポートが載っていますが、日本は次のように表現されました。
Holland, Colombia advance, Italy crash (FIFA.com)から引用
Despite losing Oscar Olou to a red card 20 minutes from time, Benin held the lion's share of possession against coach Kiyoshi Okhuma's uninspired Japan,

後半20分にOscar Olouが退場になったにもかかわらず、ベナンは大熊監督率いる創造性のない日本に対して、ライオンのような勇敢さでゲームを支配した。

*実際のボールポゼッションは日本が52%と上回っていたので、このように訳しています。

ちなみに最初のオランダ戦はこちらですが、相手がホームであったことや実力差を考慮されたのか、日本について評されることはなく、オランダを賞賛する内容だけでした。
Oranje look sweet as Netherlands 2005 opens up (FIFA.com)

勝てなかったことは仕方ありません。でもなんか悲しくなってしまうのです。
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by heppoko_zephyr | 2005-06-16 02:39 | 日本代表
欧州WC予選の予想-そにょ2
欧州のWC予選も残すところ、あと3分の1ほどになってきたので、
去年の11月に書いた予想を読み返しながら、もう一度予想してみた。
こりゃ今回も予想というよりは、かなり願望が入ってますな。
いつも見ている世界の予選状況はこちらです → (日刊スポーツ)

【1組】
◎ オランダ ○ チェコ
オランダとチェコのマッチレースは、オランダが一歩リード。心情的にはどちらも本大会に出てきて欲しい両チームの直接対決(10月)は、チェコのホームなのでまだまだ分からない。一番よい結果は引き分けで、2位でも「2位の上位2チーム」に入ってプレーオフなしで出場決定なんだけどな。
ルーマニアは悪くないフットボールをしていたのに残念。ついにリトマネンをWCで見ることはなかったか・・・。

【2組】
◎ ウクライナ ○ デンマーク △ トルコ、ギリシャ
死の2組を早々と抜け出したのはなんとウクライナ。歴史的にはシュエフチェンコのようなストライカーは悲劇のヒーローになるはずだったのに、一人の絶対的な存在ががチームを変えてしまった!
ここは2位争いが熾烈。自分の好みでデンマーク押し、カールスバーグ・ビールの生産国!っていうのは関係ないかw。でも前途多難で、まずは来月に行われるアウェーのトルコ戦が鍵になりそう。
それにしてもこの組はレベル高すぎ。2位争いの結末はまったく予測困難だし、どこが落ちてももったいない!

【3組】
◎ ポルトガル ○ スロバキア △ ロシア
前回予想と変わらず。やはりポルトガルが1枚上かなと。でも数年前の力強さを感じなくなってきた。この組にはとくに思い入れのあるチームもないので、まあどこでもいい。でもデコは本大会で見たいな。

【4組】
◎ アイルランド ○ フランス △ スイス、イスラエル
前にフランスは予選敗退まであるかもと書いたけど、まったく予断を許さない混戦状態が続いてる。これだから欧州予選は面白いのだ。フランスはチームがバラバラというか、つまらないフットボールになりつつあるかも。ジダンの穴は予想以上に大きかった?
アジア地域から政治的な理由でUEFAに参加しているイスラエルは、日本がどのくらいのポジションに位置するかの目安としていつも注目している。残りの対戦相手が楽なので、ひょっとしたら2位があるかも…。
この組は「魂のフットボール」アイルランド応援です!

【5組】
◎ イタリア ○ ノルウェー
この組はもう順当過ぎてあまり興味がわきません(笑)。イタリアの1位、ノルウェーの2位通過でプレーオフ進出は、どう転んでもひっくり返りそうにない。2組の上位4チームのうち1つでもこの組に入っていれば面白い組になったのに残念!

【6組】
◎ イングランド ○ ポーランド
この組も5組同様に出場権争いの興味は薄れてしまった。ポーランドとの最終戦をホームで戦えるイングランドが勝ちぬけかな。ポーランドはなんとか引き分けにもちこんで、2位の上位2チーム入りを狙いたいところ。でもそれは1組と8組の2位のチームに譲って欲しいんだけどな…。

【7組】
◎ セルビア・モンテネグロ ○ スペイン
スペインにもフランスと同じようなぐだぐだ感が…。展開は小さくなりがちで、決定力不足、一昔前の姿を見ているような気がする(そこまでひどくはないか)。ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で抜け出すチャンスをみすみすフイにしたり、勝負弱い面も復活?
ベルギー戦のセルビア・モンテネグロを見たら、テクニックがありながらガツガツくる選手が多く、負けにくいチームという印象。これは直接対決となるアウェーのスペイン戦が楽しみだ。ピクシーとオシム監督の縁で応援するぞ!

【8組】
◎ クロアチア ○ スウェーデン
ここもマッチレースになってしまった。アウェーでスウェーデンに勝ったクロアチアが一歩リードなんだけど、見る機会がないのでよく分からないや。スウェーデンがんばれ!
好スタートをきったブルガリアの復調は本物ではなかったみたい。
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by heppoko_zephyr | 2005-06-14 00:16 | 欧州フットボール
ジーコへの期待
北朝鮮戦のレビューは、あまりに不甲斐ない相手だったのでやめました。
その相手にああいう戦いぶりの日本にも少しがっかりしましたが・・・。
代わりに予選突破も決まりましたので、前から用意していたものを載せてみます。


もし1ヵ月後にWCが開催されたとしたら、日本のグループリーグ突破はかなり厳しいと思います。もしかしたら1年後の本番でも敗退するかもしれません。でもその時に「これが日本のフットボールだ!」というものをピッチの上で表現してくれたとすれば、自分は誇りを持ってその敗戦を受け入れることができると思うのです。

でも今の代表が負けても、とてもそんな誇らしい気持ちにはなれそうにありません。個人的な価値観にも関係しますが、現状の守備的な戦い方はどうも好きになれません(それをジーコは攻守のバランスと言っているからなぁ・・・)。「勝利、勝利」というだけで、アジア予選でさえ決定機の数が少なすぎます。目指すべき方向性がはっきりしないまま、目先の試合だけを考えて迷走しているようにしか思えないことが一番の不満であり、悲しいのです。

実はこれまでの代表も同じだったかもしれません。最初のフランスWC、「ゾーンプレス」という明確なコンセプトがあったのに、本大会では(監督は交代していましたが)守備的な戦術を採用してしまいました。2回目の日韓WCは予選こそ突破しましたが、トルシエは最後まで攻撃の形を見出せないまま現実的な戦い方に終始し、どこか不完全燃焼の敗退でした。


このブログでは度々「魅力的なフットボール」という言葉を使います。その言葉を使うときに意識しているイメージは、オランダのようにどんな相手に対しても「自らのスタイルを変えずに攻撃的なフットボールを貫く姿勢」です。そういう点ではジーコの母国ブラジルもまた同じです。クラブであれば、バルサが伝統的にそういう考え方をしていると言えるでしょう。

彼らはどこの国やクラブと対戦する時でも「フットボールはゴールを奪い合うスポーツだ」というスタイルを貫きます。守備の目的は「相手からボールを奪い、そしてゴールするため」であって、得点を与えないなどという消極的な発想からスタートしていません。確かに得点を与えなければ負けることはありませんが、そんなフットボールのどこが面白いのだと思うのです。

#この辺りの考え方は、どうしてもクライフの劣化コピーになってしまいます。そして今の日本の実力を考えると、勝利を望む声からかけ離れていることは理解しています。誤解ないように申し添えますと、イタリアのように一つの文化レベルにまで昇華されていると、それはそれで面白みを感じるのです。


一朝一夕にその国のスタイルが固まるとは考えてはいませんが、フットボール黎明期にあり未だ国民的なスタイルの合意のない日本では、代表の果たす役割はとても大きいと考えています。事実、クラブのサポなどコアでない人の関心は、ほとんど代表に集中しがちです。こういう時期に代表がどういうスタイルを追求するかは、とても重要なことだとも考えています。もしかしたら、この国のフットボールの将来像を方向づけるかもしれないのですから。

だからこそ自分は、ジーコが就任時に言った「魅力的なフットボールをお見せする」という言葉に期待をし、未だに忘れることができません(02WCで「自分が監督ならもっと上に行けた」とも言っていましたね)。南米の個人技を重んじるスタイルはともかく、ブラジルという国が常に攻撃的なスピリットで試合に臨む点には、かねてより共感してきたからです。

例えば目に見えるフォーメーションでいうと、ジーコの現役時代のブラジルは4-4-2でしたが、常に両SBがオーバーラップし2-4-4のようなフォーメーションで攻撃することを狙っていました。ゴールのために積極的にリスクテイクしていたのです。
ところが現在の代表は両WBが同時に前線へ飛び出すことがなく、絶えず一人は残って守備に備えています。オーバーラップのない4バックの変形のようでもあり、かつ最終ラインの中央で1枚下がって守るスタイルです。しかも中盤の底に2枚置いて、追い込まれないと積極的にゴールを狙っていきません(小野、中田英が入ると別ですが)。
時代が違うとはいえ、これではジーコ流カテナチオかと言いたくもなるのです(笑)

すぐにコンフェデレーションズ・カップが始まります。もちろん日本の勝利を望み応援しますが、現状の臆病なスタイルを変えるきっかけになるのなら、強豪国に一度チンチンにされてしまってもよいという悪魔のような考えも自分の中にあります。

まあチンチンにされるとさすがに凹むので内容で圧倒されるくらいが丁度よいのですが、その後でジーコがどうするかが興味ある点です。これまでのように1-0でも勝ちは勝ちというスタイルを変えずにいくのか、相手にゴールを許しても2-1、3-2のような勝利を求める内容に変わっていくのか。

ジーコは、J発足前に日本に来て土のグランドでプレーしてくれました。地方のがらがらのスタジアムでその姿を見たときには、涙が出そうになったことを覚えています。そして代表のプライドや勝者のメンタリティという日本人が苦手な意識の部分を強くしてくれたのもジーコです。日本の新しいフットボールの歴史と共に歩んできてくれたと言っても決して過言ではありません。

だからこそ、たとえ自分の好みの押し付けであることは重々承知していても、魅力的な攻撃フットボールを志向して欲しいと望んでいるのです。
最後にもう一人大好きなオシム監督の言葉を添えて終わりにします。
「サッカーを壊すのは簡単だ。戦術的なファウルをしたり、引いて守ったりして、相手のいいプレーをぶち壊せばいい。作り上げる、つまり攻めることは難しい。」

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by heppoko_zephyr | 2005-06-09 21:25 | 日本代表