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日本 2-0 トリニダード・トバゴ
オシムたんの代表監督としての緒戦。親善試合であることや相手の戦力を考慮しなければいけないが、ジーコとの違いが浮き彫りになっていたと思う。書きたいことは山ほどあるけど、これから変化し、進化していくと思うので、さくっと感想。

就任当初はともかく、ジーコのサッカーは、アジアカップで優勝する頃からリスクを抑えた守備的な傾向が強まっていた。たとえ攻撃に特徴ある選手を並べていても、攻守のバランスが悪く、攻撃的と表現できるレベルにまで昇華できていなかったと思う。
その結果、とくにゴールという点において、必然的に個人の能力に頼ることになっていた。しかしその個の力は、アジアでは結果を出せても、世界では通用しないレベルのものだった。

一方のオシムたん、前日にエレガントなサッカーにはならないと言っていたが、内容的には物足りなかった。もっと早くボールを動かせるはずだし、チームとしてリスクチャレンジするオシムたんのサッカーの特徴は、片鱗がうかがえた程度だった。
それでも闘える選手が集まり(ガス欠もあったけどw)、あたり前のことをやるだけで、ずいんぶんとチームらしくなったという印象。3日間でチームの意図が感じられるレベルにまでになり、勝利できたことはよかったなと。

個人的に注目していた守備は、2DF+両サイドに2MF(登録はDF)+1MF(鈴木)をベースにポジションを入れ替えていた。千葉と同様にボールを動かせる選手を多く配置するオシム流を浦和の選手を中心に実現したという感じ。途中でラインが間延びし、ぐだぐだになる時間帯があったが、初戦としてはリスタート以外は無難に対処できていた。

ところで、オシムたんが指揮した千葉がそうであるように、美しさを追求するほどリスクも大きくなる。A3で素晴らしいサッカーでウルサンに3-2で勝利しながら、G大阪のFKとカウンターに0-2で沈んだように、リスクチャレンジが原因で敗戦を喫することもあるだろう。
はたしてその時に日本のファンがどういう反応を示すか。目先の勝敗に一喜一憂することなく、オシムたんの目指すところとスピリットを理解し、チームが、そして日本のサッカーが成熟していく過程を見守ることができるだろうか。

たとえWCの舞台で敗退しても国民が誇りをもって敗戦を受け入れられるような、そして世界に認められるサッカーをする国になりたいと願う。

記者会見でのオシム監督(日本代表)コメント(J's GOAL)
オシム監督試合前日記者会見コメント(J's GOAL)
8/7練習後のオシム監督(日本代表)コメント(J's GOAL)
8/6練習後のオシム監督(日本代表)コメント(J's GOAL)
日本代表 青山 直晃選手(清水)を追加招集(JFA)

オシムたんはもう3年以上日本に居て、日本サッカーにいろんなメッセージを発してきた。もう少し意味のある質問をして欲しい。
もちろんマスコミには、ライトなファン層との間をつなぐ役割もあるが、くだらない質問して、へんな記事書いてると、そのうち記者会見でいじられるぞw。

(´-`).。oO(実況・解説はオシムたんの千葉を見ていないな...)
by heppoko_zephyr | 2006-08-09 00:00 | 日本代表


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